残暑の候いかがお過ごしでしょうか。先週まで酷暑の連日でしたがここ数日で急に秋の訪れを感じる気候になってまいりました。
さて、いよいよドラマとしては令和最高視聴率を更新し続けた半沢直樹も来たる9月27日で最終回。半沢は3人まとめて1000倍返しなるのか!?大変に楽しみにされている方も多いと思います。
ということで本記事では半沢直樹の元ネタをご紹介しちゃいたいと思います!元ネタ(トリビアも含む)を知れば半沢直樹も倍楽しめるはず!職場で、家庭で、半沢の知識でドヤっちゃってください!
東京中央銀行
半沢が務めるのは東京中央銀行、2008年に東京第一銀行と産業中央銀行の合併によって誕生した国内屈指のメガバンクです。東京中央銀行(旧T)と産業中央銀行(旧S)の派閥争い、地獄のような出世レースのありようを描いた本作にも元ネタがあります。それが三菱UFJ銀行です。ここは2006年に東京三菱銀行とUFJ銀行の合併によって誕生した三大メガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほ)の一角です。ここは作者の池井戸潤先生の働いていた銀行です。きっと池井戸先生も熾烈な出世レースに身を投じていたのでしょうね。
東京中央銀行本店
続いては東京中央銀行本店です。本店は歴史のある重厚で豪華な部分と新しいビル部分がありますよね。こちらの歴史を感じる建物の部分、どこで撮影をしているのか気になりませんか?
それが学士会館です。学士会館は千代田区にある旧帝国大学の卒業生もしくは教員から構成される学士会の建物です。現在は会員の結婚式や同窓会などに利用されつつ、日本トップクラスの叡智を誇る日本中の研究者の学会の会議にも使用されたりしています。
大和田が半沢に土下座をしたのも学士会館、伊佐山が半沢に土下座したのも学士会館、黒崎検査官が金融庁に栄転後、半沢に再開をしたのも学士会館で行われました。あの会談も会議室も廊下も学士会館です。
実はカフェやホテルもあるので旧帝国大学を卒業しなくても入ることができます!利用してみてくださいね!
黒崎検査官
半沢の活躍の裏で電脳雑伎集団の粉飾決済を半沢より早く暴いた功績に証券取引等監視委員会事務局証券検査課統括検査官から金融庁主任統括検査官に返り咲くなど前作にも増す活躍をしている銀行潰しの黒崎検査官、この人にも実はモデルがあるんです!
それが伝説の検査官と語り継がれる元金融庁統括検査官の目黒謙一氏です。目黒氏は高卒で旧大蔵省に入省。ノンキャリアのエースとして、金融機関の検査を担当しました。2003~04年のUFJ銀行に対する検査では最終的にUFJ銀行を当時の東京三菱銀行と統合しなければ成り立たないくらい徹底的に検査を行いました。(銀行潰しです)
この検査では派閥抗争による内部告発を受けたり、その告発で秘密資料を別室に移す食べるという資料の隠匿が発覚したり、UFJ銀行副頭取が逮捕されたりというドラマ顔負けの展開がありました。その他にも目黒氏の検査が引き金で、みずほフィナンシャルグループの1兆円増資、三井住友銀行の西川善文頭取の辞任など銀行界の揺れる事件が起きました。これは「目黒ショック」とも言われる平成の銀行史を語る上では必須の用語となっています。
また、黒崎検査官といえばオネエ言葉ですよね!?実はこれもIMFに出向したベテラン官僚がモデルとなっているそうです。オネエ言葉を使う官僚もいるんですね。。。
帝国航空
帝国航空のモデルはJALです。JALも多くの赤字路線を抱えたり、莫大な企業年金をOBに払ったり、といった帝国航空と同じような要因で破綻をしました。
ただ半沢直樹の劇中とは違うのは、各銀行は民主党政権のタスクフォースに従い総額5215憶円の債権放棄をしたことです。その甲斐もあってか、現在ではJALはANAと双璧を成す航空会社として復活をしています。
箕部幹事長
半沢直樹を締めくくるラスボスとして君臨している箕部幹事長、今作に欠かせないヒール役です。さて、この人は様々な人をモデルにしていたと言われています。
まず民主党の小沢元幹事長です。小沢元幹事長は現実のタスクフォース発足時の幹事長ですし、長らく政界に影響力を持っている重鎮です。モデルと言われるのも分かります。
続いて自民党の二階幹事長です。二階幹事長も今まさに日本の政界でトップクラスの力を持つ重鎮です。二階幹事長にはJALの赤字路線である羽田―南紀白浜空港(二階幹事長の地元である和歌山の空港)を政治的な力で存続させたり、JALに二階幹事長の後援会の幹部が超高額で寮用の土地として土地を売った、という噂があります。半沢直樹の箕部幹事長の行動と不思議に重なっています。本当だったら怖いですよね!
まとめ
以上が半沢直樹の元ネタです!これを読んだあなたは、もっと半沢直樹が楽しめるようになったかもしれません!それでは皆さん、いい半沢ライフを!