はじめに
寒中の候いかがお過ごしでしょうか。
皆さんイチゴは好きですか?
甘酸っぱく美味しく、なによりあのかわいらしい見た目!
大好きな方も多いかと思います。
事実、イチゴは各種好きな果物ランキングで1位を取る国民的果物であります。
「水曜日のダウンタウン」の果物のランキングで1位を獲得したのをはじめ、私が確認した「好きな果物ランキング」5つ全てでイチゴは1位を取っていました。
まさに国民的果物。
そんなイチゴにも「幻のイチゴ」と呼ばれるイチゴがあります。
それが「エンジェル」です。
ということで今回は天使のイチゴ「エンジェル」を「紅ほっぺ」と食べ比べ実食レビューです!
エンジェルとは
ということで天使のイチゴ「エンジェル」を紹介したかったんですけども…。
ひとつ問題がありました。それがどうやら「エンジェル」は正式な品種名ではないということです。
なのでどのようなイチゴなのか正式な情報が分かりません。
私が「エンジェル」を購入したイチゴ農園では天使のイチゴ「エンジェル」として売っていたのですが…。
一応、調べてみると「サマーエンジェル」という品種があることが分かりました。
サマーエンジェルは「果肉色が鮮紅で、スライスした場合の見栄えが良い」、「白ろう果と呼ばれる着色異常果の発生がない」、「真夏の味はサマープリンセスより糖度がやや高く、酸味が少なく優れる」といった特徴があるようです。
ただし、旬は夏ですし、適正栽培地も標高800m地点だそうなので、私の購入したものと同一のものだとは思えません。
私が「エンジェル」を購入したのは1月の下旬で、栽培しているイチゴ農園も標高800mの地点ではありません。このイチゴはいったい…。
紅ほっぺとは
紅ほっぺは酸味と甘みのバランスが高水準で調和したイチゴです。
かつて、静岡で広く栽培されていた「章姫」という品種に「さちのか」というイチゴを掛け合わせて開発されました。
「章姫」はただただ甘みを目指して作られた品種で、消費者には飽きられやすいという傾向がありました。
そこで「章姫」の甘さに対抗できるくらいの強い酸味を付け加えることで「味の濃い」イチゴとし、消費者の気持ちを鷲掴みとした品種です。
現在では静岡のイチゴ生産量における8割を占める、まさに静岡を代表するイチゴです。
紅ほっぺという名前の由来は、果皮が美しい紅色で果肉も中心まで赤くなること、そしてほっぺが落ちるような食味のよさを表現しているそうです。
食べ比べ
さて、頂いてみましょう。
外見はこんな感じです。
エンジェルは紅ほっぺよりも丸みを帯びたフォルムをしていますね。
全体的に紅ほっぺの方が一回り大きく、尖ったようなフォルムをしていました。
切ってみるとこんな感じです。
エンジェルの方が赤みが強く、中に空洞があることが分かりますね。
エンジェルは他の個体(?)も中に空洞がありました。
こういったイチゴを空洞果と呼ぶそうです。
空洞果はイチゴの外側が急成長をすることで、イチゴの内部がその成長についていけず空洞化したイチゴらしいです。
匂いを嗅いでみると、紅ほっぺに比べエンジェルの方が甘い香りがしてきます。
食べてみると、エンジェルは紅ほっぺに比べトロっとした食感で酸味が強いです。
酸味に負けない甘みがあるので、イチゴとしての「うまみ」が強い印象を受けます。
紅ほっぺは食感がしっかりとしていて甘みが前面に出ている印象です。
甘いイチゴは「紅ほっぺ」、イチゴとしてバランスが良いのは「エンジェル」だと思います。
まとめ
さて、今回は正体不明のイチゴ「エンジェル」を頂きました。
レアものなので皆さんも見つけたらぜひ購入してください。
私はとちおとめに代わるイチゴ界のニュースター、「紅ほっぺ」より格段に美味しい、まさにイチゴ界の超新星だと思います。